石沈みて木の葉浮く

石は沈みて木の葉浮く

イラスト文章 つれづれ 学生

黒革とエボナイト

【今日の日記】

 一人暮らし始めた頃にもやしを冷蔵庫の中で溶かした経験がだいぶキいているので、野菜を腐らすのが怖い。野菜腐らしの怖さと買出し回数を少なくしたい欲が拮抗すると、ゲボ不味いご飯が完成する。どういうことかというと、性懲りもなく切ったじゃがいもを冷凍しては黒くジャラジャラした変なのに変えてしまうということだ。完全自業自得で食欲消し飛んだわ。

 以下本編。

 

 本編と言いつつ書くことがないので、はてブロの編集画面上部にある『お題』というのを見てみた。こういうのを使ったりタグを入れたりするとこのブログももうちょっと見られるようになるのだろう……使わないが。

 今週の『お題』は“手帳”らしい。

 いやぁ〜手帳って使わねえんだよな。幼い頃は手帳を使いこなす大人に憧れたものであるし、今の私も正直黒い革の小さい手帳を取り出し青インキの万年筆で書き込むムーブをする人間になりたい、カッコつけ人間である。

 友達に誕プレなどで手帳用のベルトを貰った時には使ってみたりもしたものだ。しかしこれがまあ一ヶ月と継続せずあっという間に落書き帳と化した。絵描きが趣味の子供に紙を渡すと絶対に落書き帳にされるから気をつけよ。私はそうやって昔祖父に貰った『特別研究修士論文』のノートをお絵描きキャンバスにした。

 そもそも子供が憧れる手帳だの腕時計だの、どうして子供のうちに大人ぶって背伸びして使い出してもすぐ飽きるかといえば、子供はだからだ。管理するスケジュールも何もないからだ。あるとすれば友達と遊ぶ約束であったり部活のイベントであったり、趣味が何か“観”にいく系統のものならそういうのの予定も入れるものであろうが……遠くへ一緒に出かける友達も大しておらず、部活のそういうイベントもなし、趣味を持っていない子供などにはとても縁あるものではないだろう。

 高校生くらいになればそういうこと(スケジュール管理)の機会も増えてくるだろうが、少なくとも私の場合学校から生徒に配布するスケジュール管理用の冊子があった。勉強時間を記録していちいち提出しろっていうやつ……嗚呼あれはイヤだった……しかもA4サイズとかいう頭おかしいデカさの冊子にしやがって……(後々その辺の改善はされた)(B5くらいになった)。担任との交換日記部分しか楽しくなかった。逆にいえば担任との交換日記は楽しかった。

 

 で。今現在その手のスケジュール帳は使っていますかと問われると…………使っていない。

 だってスマホが便利でよォ……やんなきゃいけないことリスト化して日付順に表示できるんだ……便利だ……己の字の汚さ関係なくなるし……どれだけ書き込んでも汚れず分厚くならない……やはり電子機器が勝つるのです…………。

 でも黒革の手帳エボナイトの万年筆使いこなすカッコイイ大人になりたかった。

 

  石澄香

 

【Today's 私の好きなもの】

 『TIMELINEの終わり』(ヒラサワススムの楽曲)