石沈みて木の葉浮く

石は沈みて木の葉浮く

イラスト文章 つれづれ 学生

多忙極まりない中

【日記】

 忙しすぎ!!!!!

 忙しすぎんか? スゴいわホンマ。以下本編。

 

 というか忙しすぎるわって話をするだけの記事の予定である。

 忙しいのであと十数分でこの記事の続き全部書くし、多分推敲も殆どしない。何故なら忙しいからだ。記事を書いた後の十数分後に何かやることがあるのかと問われれば、それ即ち迅速な入眠である。

 寝るだけですか? そうです。早急に寝ないと明日朝早く起きて早くにタスクに従事することができないためです。

 何がそんなに忙しいと問われれば、それは問われた瞬間により内容が違うとしか言いようがないが、今この瞬間においては雑用セミナーの準備ウッカリ首を突っ込んでしまった故に負わされた責任学会準備卒論の計画修論の計画それらの隙間に散髪の予定を食い込ませることだ。一番最初に挙げた“雑用”は明後日には終了するが、修論計画については先が見えなさすぎて参るばかりであるし、何をどうあれ私は兎角髪を切りに行きたいので困っている。ショートヘアの人など一部の人間にのみ通じるかもしれないし、通じないかもしれないが、「ア!髪切りに行きたい」という欲求は、ある日襟足が気になった瞬間から指数関数的に発生し猛烈に肥大化するものだ。私の場合は元来の毛量がもう、高校時代の恩師に譲りたいくらいたくさんであるもので。散髪しに行きたいなと感じた時にはもう頭の重さはオシマイになっているのだ。

 

 髪の話をしたい訳ではない。多忙の話をしたい。

 私はかなり物臭で、実質消極的で、飽き性で、一つの物事へ熱中するということも少なく、注意力散漫である性格であり、しかし責任感などは持ち合わせ、認めた人間から「やりたまえ」と指示されたことには(少なくとも心から)従順に準ずるという気質である。つまり何かというと

 『やらねばならぬ』が存在しない時はほぼ何もできない

 人間である。そういう自覚がある。

 現在抱えた多忙の全ては「やりたまえ」と言われたことに収束する。そしてそれらは私自身にフィードバックしてくるものがあり、故に私はそれらタスクの消化に追われている。どれから先にやればいいんだっけ、を考えねばならないものが二つ三つほどあるが、最も直近に必要とされるものが本当に緊急性を要している上に明後日には消失してくれる筈なのでその辺の優先順位の判断もちょっと後回しにしている。

 エ!?なんでそんな状況下でこんなクソ記事書いてるんですかって!?そういう時ほど何か書きたくなるからだよ!!! ヴァーカ!!!!!

 

 二、三年前の自分を考えればあり得ない話である。

 少なくともメンタルブレイクを経た直後であった約一年前では、三つ四つほどの講義の課題の優先順位を考えるだけで頭がパンクしていたと記憶している。それら複数のタスクから逃れたいがためにすぐ短絡的に「死んどいた方がよいのでは?」とばかり考えた。今現在も割とすぐ「そろそろ死んどいた方がいいかもしれぬ」と脳裏に浮かぶが、一年前ほどではない。死ぬるのであれば、もうちょっとだけ後。もうちょっとだけ人間的に成長して満足いってからの方がいいと思う。

 

 多忙極まると深刻にネガティブなことにばかり目がゆくが、それは恐らくは逃避のためだろうと、理性的な面の人格では思っている。私は壊れた経験からネガティブな方面へ突き進むと極端な逃避手段へ目が行く。逆に言えば、深刻にネガティブなことに目が行くと逃避手段がすぐ目の前に見える。

 例えば至極正論なことで叱責を食らった先日の私は、食らった点と関連しつつも若干ズレた自身の(とても分かりやすい)別の欠点に目を移し、それを悲観し、ヨシ逃げるかと思おうとしたものだが。逃避手段の模索が先立って重要な根本から目を逸らした結果ではないかというふうに自己を評価している。

 至近に存在する『そんなことないよ』系の一言が欲しいがために、“真の欠点”からほんの若干ズレた自身の欠点を声高に主張する。そしてズレさせた“真の欠点”から、自身すらも目を逸らしてみせて、精神の安寧を図る。私とはそういう人間なのだ。自身の欠点にばかり目が移るように見せかけて、本当に欠けた部分からは徹底的に目を逸らしているのだろう。だから私の目には何も見えていない。

 

 きっと他人には見えている。

 周囲の人間は私への優しさで黙っているか、気づいていないか、気づきつつ目を瞑ってしまっているかのいずれかだ。

 人間の人格への見方について四つある窓、全てを知覚する人間はこの世には存在し得ないのだから。

 

 アア〜〜〜流石に寝ないとまずい。

 文字を書く趣味をしようにも、「お主はアカデミックライティングがなっていない」と言われたことが尾を引いているので恥ずかしくて何も書けず、絵を描く趣味をしようにもまたしても何も知らない姉に「コイツの描く絵はアホらしい」みたいな感じに言われたように感じたことが尾を引いているので恥ずかしくて何も描けず、じゃあ一次創作を練り練りするかと問われれば適職診断で「貴様は創作力がない」と言われたのが延々と尾を引き続けているので何もできなかった。

 研究室への道すがらの車の中で一人何か好きな歌を熱唱するしかなかった。

 

 もうちょっと書きたいことあった気がするけど時間がない。俺は忙しいんだ。じゃあな。

 

  石澄香

 

【好きなもの】

 母親のだし巻き